ANCHOR RCP 納車


ANCHOR RCPをようやっと納車できました。

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当時のRCPはカーボンフレームの奔りだそうで、ディレイラーハンガーの形が複数あるそうです。試作段階だったのかはわかりませんが、ハンガーを注文する際はエンドの形を伝えなければなりません。車体番号が解ればいけるかも知れませんが、うちにあったRCPには番号が無く(消えたのかもしれません)、形を魚拓してお伝えしました。プロショップ オガワさんには大変お世話になりました泣き顔

やはり国内メーカーだと話は早いですね。海外拠点のメーカーでは、こうも簡単に手に入ることではないです。やっぱりフレームを買うときは、予備のハンガーを買ってストックしておくことをおススメします。

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パーツをつけて完成です。マジョーラカラーが美しく、1990年代に作られたとは思えない仕上がりです。試走させてもらうと、フレームの剛性の高さに驚かされました。良く走る印象です。

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フォークの規格は1インチ、アヘッド。カーボンフレームなのに、ヘッドパーツは圧入式です。恐る恐る作業したのですが、肉厚のカーボンチューブでしっかりしており、なるほどなるほど言いながら圧入しました。ステムやらスペーサーやらは、シムをかましてオーバーサイズに変更しました。

ちなみに、ハンドルは前回紹介した3T AERONOVA TEAM。シフトケーブルを中通しするとショートノズルがクニャっと変形するので、仕方なく外に通しました。外に通すと、シフトケーブルはテープでハンドルに固定しなければならないので、バーテープも根元までしっかり巻く必要があります。ゴツイぜ馬鹿ヤロー!ピンクとホワイトのツートーンを提案したのですが、あえなく却下されました。

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チェーンリングはROTORの楕円。ここで問題が発生。今回のご依頼はアウター53Tの楕円だったのですが、shimano5800のFメカでは変速が出来なくなります。RCPのFメカ規格は直付け仕様なのですが、取り付けの土台がとてつもなくゴツくなっており、Fメカのバネと干渉して、ロー側のストローク調整が不可能になります。また、アウターに上げる際も、Fメカを固定する箇所の下側にひっかかり、うまくあがりません。後者の場合は良くあることで、削ってしまえばよいのですが、RCPは交換のきかない完全固定の台座仕様です。失敗したときのリスクが高すぎます。

方法としては、

①干渉しないよう、スペーサーを作成して距離を稼ぐ(消しゴムみたいなやつ)。

②Fメカを替える。

③チェーンリングを替える。

くらいでしょう。

①を試した結果、良い感じのものを作成したのですが、距離を稼ぐ分、Fメカ台座に対して斜めに作らなければいけません。斜めにして、しっかり固定できるのか、手元の工具だけで作れるのかなどなど考慮した結果、最優先の選択肢でもないので却下となりました。

②は、無理でした。

③は、コンパクトの楕円を手に入れたとのことで、あっさり問題解決してしまいました。

コンパクトにすると、Fメカの位置が下がり干渉するものが何もありません。真円の53Tでええやん(真円でも楕円に比べてFメカの位置が下がる)と言っても、楕円が優先だったのでこのような結果となりました。

かめやとしては腕の見せ場もなく終わってしまいましたが、リスクを考えると「つかないなら別のもの」は有効な手段でしょう。妥協ではありませんよ!!

そんなこんなで、枚方周辺でRCPマジョーラカラーに乗った高校生を見かけたときは「なぞの変な高校生!!」と叫びましょう。彼ならきっと「ムフっ」と喜ぶでしょう。

~~~業務連絡~~~

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当店用の3本ローラーですが、JetBlackというメーカーの3本ローラーです。

店長いわく、「実走感に優れており、安定感も抜群」、「室内トレーニングに最適」だそうで、「これなら『カップラーメン食べながら』どころか、『焼肉』だって食べられる」そうです(ほんまかいな)。

 

 

 


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