カーボンクラック修理をしたバイクを組み立てました


以前紹介したカーボンクラックを修理したバイクを仕上げました。

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中々の仕上がりに大喜び頂きました。お客様のご希望で、店長デザインのショップステッカーを貼りました。素敵です。

シフト、ブレーキの性能ですが、以前よりも軽くなったと言っていただけました。ワイヤーをポリマーコーティング(高級)のものからステンレス(普通)のものに変えたのに!やっぱり、シフト、ブレーキの性能はワイヤーの性能よりも、ワイヤーの処理の仕方で変わるんだなーと思います。

ついでに、落車で振れたホイールの整備をさせて頂きました。

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ここで問題が。ニップルを締めても触れが取れません。というか、ニップルを締めても締めれません。何でかなーと思い、見てみると。

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普通、エアロスポーク(扁平スポーク)の両端は丸くなっているのですが、それが無いものが混在していました(下の写真)。これでは、ねじ山の関係上、締めてもエアロ部分がニップルに引っかかって回せません。

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8本もありました。もっと詳しく見ると、プレーン部分の長さがバラバラでした。

エアロスポークというのは、スポーク長によってエアロの部分の長さも変わります。手組みホイールの場合、スポーク長をしっかり決めてから発注するのですが、10本単位だったり、20本単位だったりと販売形態が多々あって、どうしてもあまりのスポークが出てしまいます。今回の場合、24Hのリムですので、24本のスポークが必要なのですが、10本単位だったら3セット購入して6本あまりになるわけです。

このホイール以外のホイールを組んだ場合、同じスポーク長であれば使い回しが出来るのですが、ハブの構造やリムハイトが違えばほとんど使い回しは出来ません。ということを考えると、あまったエアロスポークを駆使して、このホイールを組んだということが予想されます。

このホイールを組んだお店の事情も多々あるのでしょうが、そのお店から「この件に関して何も説明は無かった」とお客様が言っている以上、良いことではありませんね。

もちろん、しっかりとしたスポーク長のものを取り揃えて組みなおしました。縦振れ、横触れ、センター出しばっちりです。

以前よりも良いバイクに仕上がったと思います。これでガンガン室内トレーニングがんばってくださいあっかんべー

 


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