ラピエール パルシウムのアウターストッパーに小細工を施しました


以前お買い上げいただいた、パルシウム600FDJ

しばらく乗っていると、ハンドルを切った際に異音がするとのこと。そこで怪しい箇所をばらしてみました。

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原因はここだ!ということで、解説していきます。

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このパーツは、ダウンチューブ内にワイヤーを通すときに使う、アウター受けあるいはアウターストッパーと呼ばれる物です。ホワイトボード左はアウターストッパー、右は断面図です。

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今回の症状を図にするとこうです。アウターストッパーにはアウターキャップをしてはめるものと、キャップ無しでそのままぶっ込む物とがありますが、今回のものは後者です。前者は以前紹介したBHなんかがそうでした。

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キャップ無しのメリット、デメリットなんかはとくに無いように思いますが、キャップなしだと図のようにアウターワイヤーの硬い断面が擦れてしまいます。若干の隙間があれば、なおさら動くので良い状態とはいえないように思います。

今回のアウターストッパーの中を見ると、表面が削れていました。これでは異音がなっても仕方がないかも。ということで、2つの解決策をご提案しました。

①小細工する

②Di2にする

②は矢のように速い返答で無しになったので、小細工をすることにしました。

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案としては、まずはアウターの動きを減らしましょうということで、何かを巻きます。全く動かないようにする方法もありますが、負荷がかかる箇所のため、全く動かないようにすることは避けたいところです。アウターキャップを着けるフレームの場合、アウターキャップが割れる現象が多々見受けられます。中々の負荷がかかる箇所なことは間違いありません。

そして、アウターが直にストッパーに当たらないようにつばつきのライナーをつけることを考えました。ライナーはあぶればつばが簡単に作れます。

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アウターストッパーの穴が少し広く、また干渉を防ぐ目的もあるため、かさが大きく分厚いものを作りました。写真の物からさらに大きくしています。

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ストッパーに通すととてもいい感じです。

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着けました。

恐る恐るハンドルを切ってみるとあら不思議。異音がさっぱりなくなっていました。

何もしなくても異音がしない物もありますので、個体差があるのかもしれませんが、今回はこのような工夫で直しました。

一つご参考になればと思います。


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