新車販売も行っているかめやですが、お持込のバイク組み立ても行っています。
今回はお客様がネットで購入したものを組み立てました。
箱ごと持ってこられたのですが、開けてみると街で見かけたことのあるバイク。「乗れるように」というご依頼でしたので、普段通りの組み立てを行いました。
まずはホイールから。タイヤは前後とも反対に付いていました。トレッドや、ラベルの向きで判断します。
リムですが、ビニールで保護されており剥がすとリムにくっついていました。ビニールに糊は付いていないので、おそらく塗装が乾く前にビニールを張ったものだと思われます。というのも、塗装がぼこぼこで、一部ビニールが取れない箇所がありました。納車の際にお客様にご報告する予定です。
ハブのグリスは非常に硬く、回転が渋かったです。きれいにふき取り、最適なグリスに入れ替えて置きました。グリスアップ後、フレ取りを行いました。
ブレーキに注意書きがありました。ブレーキの向きについてです。しかし、
本当に注意すべき点は、ブレーキシューがフォークの内側に干渉しているところでした(画像がブレブレで申し訳ありません)。スペーサーを足してばっちりOKです。
フロントフォークを抜き、ヘッドパーツの確認をしました。
グリスがほとんどありませんでしたので、グリスアップをしておきました。回転が滑らかになり、さびの予防にもなります。
ホイールを取り付けて、変な隙間に気づきました。
これだけずれていたので、
修正しておきました。フォークにしっかりとホイールが固定できるようになり、一安心です。
リアブレーキを取り外そうとしたところ、ブレーキをとめるナットがなめていました。これでは、ブレーキ本体をしっかりと固定できません。新品に交換しておきました。
後はリアホイールをばらし、その他もろもろ細かい点をチェックして終了です。
今回は、なかなかほっとけない箇所が多々あり、修正することができました。これで安心して乗っていただけるかと思います。
お客様が自転車屋に組み立て依頼をされていなかったら、と思うとゾッとします。ネット通販を否定する気はさらさらないのですが、一般の方に「組み立て」までさせるのは否定しておきたいところです。